現役時代はピッチャーとして224もの勝星を重ね、11度の日本一に貢献。さらに監督としても7年間でチームを5度日本一へと導いた球界の雄・工藤公康氏。その工藤氏が一読し大きな共感を覚えたのが弊社書籍『7000人の子の命を救った心臓外科医が教える仕事の流儀』だという。著者の高橋幸宏氏は、手術成功率98.7%を誇る小児心臓外科医である。二人の傑出した実績は、いかなる実行によって築かれたものだろうか。一流同士の対談を通じてそのヒントを探った。
福岡ソフトバンクホークス前監督
工藤公康
くどう・きみやす
昭和38年愛知県生まれ。名古屋電気高等学校(現・愛知工業大学名電高等学校)卒業。56年ドラフト6位で西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)に入団し、エースとして活躍。その後、福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)、埼玉西武ライオンズを経て、平成23年現役引退。24年から3年間、野球解説者・野球評論家として活動し、26年には筑波大学大学院に入学。27年福岡ソフトバンクホークスの監督に就任。令和3年退任。現在は野球解説者として活動。著書に『折れない心を支える言葉』(幻冬舎文庫)『55歳の自己改革』(講談社)など。
榊原記念病院副院長
高橋幸宏
たかはし・ゆきひろ
昭和31年宮崎県生まれ。56年熊本大学医学部卒業後、心臓外科の世界的権威と呼ばれた榊原仟氏が設立した榊原記念病院への入職を希望するも、新米はいらないと断られ、熊本の赤十字病院で2年間初期研修。58年榊原記念病院に研修医として採用。年間約300例もの心臓血管手術を行い、35年間で7,000人以上の子供たちの命を救ってきた。手術成功率は実に98.7%を誇る。平成15年心臓血管外科主任部長、18年副院長就任。医学博士。著書に『7000人の子の命を救った心臓外科医が教える仕事の流儀』(致知出版社)。