10月31日に行われた衆議院議員総選挙では、与党苦戦との大方の予測を覆し、自民党が単独で絶対安定多数と呼ばれる議席を獲得した。第6波に備えた新型コロナウイルス対策、カーボンニュートラルの実現に向けた気候変動対策、中国が軍事力圧力を強め緊迫する台湾情勢、原油価格の高騰と円安がもたらす〝悪いインフレ〟への懸念……。これらの課題に岸田内閣はどう向き合っていくべきか。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)など多数。近刊に『覇権から見た世界史の教訓』(PHP文庫)。