明治、大正期に活躍した実業家・広岡浅子の生涯を描いた『小説 土佐堀川』。旧弊を引きずる社会において、女性の新しい道を切り開いたその鮮烈な生き方は、テレビドラマにもなり大きな反響を呼んだ。原作者の古川智映子さんに、この希有なる女性を通じて伝承していきたい思いを語っていただいた。
作家
古川智映子
ふるかわ・ちえこ
青森県生まれ。東京女子大学文学部卒業後、国立国語研究所勤務、教職を経て、文筆活動に入る。代表作『小説 土佐堀川――広岡浅子の生涯』(潮出版社)はNHK連続テレビ小説の原案となり、大きな注目を集める。著書は他に、『一輪咲いても花は花』『氷雪の碑』(ともに津軽書房)『〝あさ〟が100倍楽しくなる「九転十起」広岡浅子の生涯』(潮出版社)などがある。