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2020年12月号
特集
苦難にまさる教師なし
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苦難にまさる教師なし
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住友生命の社長・会長を務められた
新井正明
あらいまさあき
氏のことは、本欄で何度か紹介してきた。『致知』を創刊時から深い思い入れを持って応援してくださった人である。
新井氏は住友生命入社後間もなく一兵卒として
召集
しょうしゅう
され、ノモンハン事件で被弾、右脚を付け根から切断し
隻脚
せっきゃく
となった。陸軍病院のベッドで
悶々
もんもん
としていた時期、手にした安岡
正篤
まさひろ
師の『
経世瑣言
けいせいさげん
』で「いかに忘れるか、何を忘れるかの修養は非常に好ましいものである」という言葉に出合い、瞬間、「あっ、これだ」と思った。
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