豊後(大分県)国東の寒村で、営々と思索を深め、独自の哲学体系を打ち立てた三浦梅園。経世済民にも力を尽くし、豊後聖人とも称えられた。その知られざる生涯と業績を、60年以上梅園研究に向き合って来た三浦梅園先生顕彰会会長の小串信正氏に、豊富な逸話を交えて語っていただいた。
三浦梅園先生顕彰会会長
小串信正
おぐし・のぶまさ
昭和23年に大分県で生まれる。地元の大分上野丘高校卒、東京学芸大学卒。都内にて私塾を経営しながら、郷土の偉人・三浦梅園の研究を続ける。同55年に地元国東町の実家に戻り、「三浦梅園研究会」を、平成25年「三浦梅園先生顕彰会」を発足させ、本格的な研究・顕彰活動に取り組み現在に至る。梅園学会委員としても「梅園学会報」に多数の論文を寄稿。令和3年に『三浦梅園の和合の哲学=神佛習合と三浦哲学=』を著した。これまで多くの小冊子を刊行してきた。