我が子の幸せな人生を願わない親はいない。しかし、現在の日本では親と子を巡る悲惨な事件や教育現場での不祥事が後を絶たない。どうすれば子供たちの明るい未来をつくることができるのか――。長年、子供の教育のあり方、親子が抱える問題に向き合ってきた東洋大学元教授の高山静子さんと小児科医で文教大学教授の成田奈緒子さんに、具体的な子育ての実践を交えて語り合っていただく。
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東洋大学元教授
高山静子
たかやま・しずこ
昭和37年静岡県生まれ。自身の出産・子育てを機に保育士の資格を取得し、保育園に勤める。その後、地域の子育て支援に携わり、九州大学大学院に進学。平成25年4月より東洋大学ライフデザイン学研究科教授。令和7年退職、主に現在は保育者向けの研修活動に尽力。著書に『0~6歳 脳を育む親子の「会話」レシピ』(風鳴舎)など多数。訳書に『3000万語の格差―赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』(明石書店)がある。
文教大学教授
成田奈緒子
なりた・なおこ
昭和38年宮城県生まれ。神戸大学医学部卒業、医学博士。米国セントルイス・ワシントン大学医学部、獨協医科大学、筑波大学基礎医学系を経て、平成17年より文教大学教育学部特別支援教育専修准教授、21年より同教授。26年子育て支援事業「子育て科学アクシス」を設立、代表に就任。著書に『誤解だらけの子育て』(扶桑社新書)、共著に『その「一言」が子どもの脳をダメにする』(SB新書)『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(講談社)など多数。