いまや私たちの生活に不可欠な社会インフラとなったコンビニエンスストア。周囲の反対をものともせず、この新しい小売り・流通システムを我が国で創り上げたのが鈴木敏文氏である。その鈴木氏と肝胆相照らす仲である北尾吉孝氏もまた、金融とインターネットの融合を通じて新しい市場を創造し、我が国有数の金融グループを創り上げてきた。2人はいかにして常識を覆す大事業を成し遂げたのか。そして次代を担う者たちに伝えておきたいこととは──。
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セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問
鈴木敏文
すずき・としふみ
昭和7年長野県生まれ。31年中央大学経済学部卒業後、東京出版販売(現・トーハン)に入社。38年ヨーカ堂(現・イトーヨーカ堂)に転職。48年セブン-イレブン・ジャパンを設立し、コンビニエンスストアを全国に広め、日本一の流通グループとして今日まで流通業界を牽引する。平成28年5月より現職。著書に『わがセブン秘録』(プレジデント社)など多数。
SBIホールディングス会長兼社長
北尾吉孝
きたお・よしたか
昭和26年兵庫県生まれ。49年慶應義塾大学経済学部卒業。同年野村證券入社。53年英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。野村企業情報取締役、野村證券事業法人三部長など歴任。平成7年孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。現在SBIホールディングス代表取締役会長兼社長。著書に『何のために働くのか』『修身のすすめ』(共に致知出版社)など多数。