安岡章太郎『宿題』「僕は、誰にも見られないように、こっそり宿題帖をひらいた。眼は、しかし活字の上をすべるだけだった。」宿題を忘れて思わず焦る。誰もが子供の頃に経験することでしょう。安岡章太郎さんの『宿題』は、目の前の宿題から逃げてばかりいる少年の姿を描いた作品です。その姿は我われ大人たちの姿と、どこか重なり合うものがあります。
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