安岡章太郎『宿題』「僕は、誰にも見られないように、こっそり宿題帖をひらいた。眼は、しかし活字の上をすべるだけだった。」宿題を忘れて思わず焦る。誰もが子供の頃に経験することでしょう。安岡章太郎さんの『宿題』は、目の前の宿題から逃げてばかりいる少年の姿を描いた作品です。その姿は我われ大人たちの姿と、どこか重なり合うものがあります。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介。著書に本連載をもとにした『名作が教える幸せの見つけ方』『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』『幸せになるキーワード』(いずれも致知出版社)など多数。近著に『なにがあっても、まぁいいか』(樋口恵子氏との共著、ビジネス社)。