「生きる意味」が分からない、と悩んだ経験がある人は少なくないだろう。そのような状況で、自分が人生から何を期待するかではなく、人生が自分に期待しているものに目を向けよ、と説いたのが、先の大戦でナチスの迫害を生き抜いた精神科医・フランクルだった。その精神療法を日本人で初めて受け継いだ勝田茅生さんが現代に伝えるメッセージ。
日本ロゴセラピスト協会会長
勝田茅生
かつた・かやお
1945年静岡県生まれ。1970年上智大学文学部哲学科修士課程修了後、ミュンヘン大学博士課程入学。1976年児童音楽教育指導の資格を取得。2000年日本人で初めて南ドイツ・ロゴセラピー研究所公認ロゴセラピストとなる。主著に『ロゴセラピーと物語:フランクルが教える〈意味の人間学〉』(新教出版社)『ヴィクトール・フランクル それでも人生には意味がある』(NHK出版)。