2019年9月に行われた第60期王位戦を制し、46歳3か月で初のタイトル獲得を果たした棋士・木村一基氏。息長く活躍し、諦めることなくタイトルに挑戦し続けてきた木村氏は「中年の星」と呼ばれ、多くの人たちに希望と感動を与えている。木村氏が語る将棋一筋の歩み、そして座右の銘である「百折不撓」に込めた思いが教える人生・仕事を導く要諦——(写真:王位就位式にて、日本将棋連盟の佐藤康光会長(左)から王位杯を授与される木村氏)。
この記事は約11分でお読みいただけます
棋士
木村一基
きむら・かずき
昭和48年千葉県生まれ。23歳でプロ入り。平成17年に初のタイトル戦となる竜王戦に挑戦する。それを含め計6回のタイトル戦に挑むも全敗。令和元年の王位戦にて46歳3か月で初タイトルを獲得し、最年長記録を更新。師匠は故・佐瀬勇次名誉九段。