宿題ゼロ、定期テストなし、固定担任制廃止……都心の名門・麹町中学校校長としてよもや公立校とは思えない教育改革を進め、子どもの「自律」を引き出してきた工藤勇一氏。現職の私立校でも目覚ましい変革を起こす氏の手法と哲学に机上の空論は一つもない。この混迷の時代に、子どもの生きる力をいかに育てるか。その絶え間ない実行に学ぶ。
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横浜創英中学校・高等学校校長
工藤勇一
くどう・ゆういち
昭和35年山形県生まれ。東京理科大学卒業。山形県、東京都の公立中学校でそれぞれ教鞭を執り、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長を経て平成26年4月から令和2年3月まで千代田区立麹町中学校長。同年4月より現職。主著に『学校の「当たり前」をやめた。』、編著に『自律と尊重を育む学校』(共に時事通信社)などがある。内閣官房教育再生実行会議委員も務める。