山形市で阿部クリニックを開業している精神科医・阿部憲史氏は、学生時代、ラグビーの試合中に頸椎を骨折し、以来、車椅子生活を続けている。首から下の機能を失うというハンディにも挫けず、医師国家試験に合格。残された見る、聞く、話すという機能を最大限に生かして患者さんに向き合う日々だ。「真っ直ぐに、ひたすらに」をモットーに歩み続ける阿部氏にこれまでの歩みや信条をお聞きした。
阿部クリニック院長
阿部憲史
あべ・けんし
昭和34年山形県生まれ。57年東北大学工学部卒業。平成3年山形大学医学部卒業。医学部生だった昭和59年、ラグビー試合中の事故で頸椎を脱臼骨折、四肢マヒとなり、車椅子生活となる。山形大学医学部附属病院で研修医として勤務後、同大学医学部精神神経科に入局。平成8年阿部クリニック開院、現在に至る。