後にパーキンソン病研究の基礎となった「錐体外路」の研究で日本学士院賞を受賞した一方、京都大学第16代総長を務めるなど教育者としても多くの人々を導いてきた平澤 興氏。平成元年になくなられて早30年が経つも、遺された氏の言葉の数々は、いまなお多くの人々の拠りどころとなっている。その在りし日の面影を尋ねて、9人きょうだいの第6子に当たる三谷 順さんに父との思い出を語っていただいた。
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平澤 興氏ご息女
三谷 順
みたに・じゅん
昭和8年新潟県生まれ。平澤興の4女として生まれる。京都府立大学文学科卒、国文学専攻。27歳で脳神経外科医の三谷哲美氏と結婚。5児の母。