2021年7月号
特集
一灯破闇

一灯破闇いっとうはあん

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    一灯破闇いっとうはあん―― 一灯、闇を破る。

    本号でも紹介している陶芸家・河井寬次郎かわいかんじろうの言葉である。

    将棋しょうぎの第15代名人・大山康晴はこの言葉と、「助からないと思つても 助かつて居る」という言葉の2つを生涯の銘とした。形勢が悪くなり、あきらめようかと弱気が出てくる。そういう時に2つの言葉を思い出すのだ。「助からない」という弱気を吹き飛ばし、「助かっている」という気持ちで盤上を見直すと、一灯闇を破る手が浮かんでくる、と言っている。