稲盛和夫氏の生き方・哲学を学んでいるのはビジネスパーソンだけに留まらない。スポーツ界もその一つである。稲盛氏の謦咳に接した岡田武史氏と、著作を通じて学ばれた栗山英樹氏のお二人に、稲盛哲学に学んだことを語り合っていただいた。その対話には、いま我われが学ぶべき、また後世に語り継ぐべき稲盛哲学の要諦が詰まっている。
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FC今治オーナー
岡田武史
おかだ・たけし
昭和31年大阪府生まれ。55年早稲田大学政治経済学部卒業後、古河電工入社。平成2年現役引退。9年監督として日本初のFIFAW杯本選出場を果たす。11年コンサドーレ札幌監督、15年横浜F・マリノス監督に就任。19年日本サッカー協会特任理事、同年9年ぶりに日本代表監督に就任。22年W杯南アフリカ大会でグループリーグを勝ち抜きベスト16に導く。26年FC今治オーナーに就任。著書に『岡田メソッド』(英治出版)、共著に『勝負哲学』(サンマーク出版)など。
侍ジャパントップチーム監督
栗山英樹
くりやま・ひでき
昭和36年東京都生まれ。59年東京学芸大学卒業後、ヤクルトスワローズに入団。平成元年ゴールデン・グラブ賞受賞。翌年現役を引退し野球解説者として活動。16年白鷗大学助教授に就任。24年から北海道日本ハムファイターズ監督を務め、同年チームをリーグ優勝に導き、28年には日本一に導く。同年正力松太郎賞などを受賞。令和3年退任し、侍ジャパントップチーム監督に就任。著書に『栗山魂』(河出文庫)『育てる力』(宝島社)など。