皇紀2685年、初代の神武天皇ご即位から悠久の歴史を紡いできた我が国日本。本年は戦後80年の節目でもある。哲学者・森信三師は「2025年、日本は再び甦る兆しを見せるであろう。2050年、列強は日本の底力を認めざるを得なくなるであろう」との言葉を遺した。これからの四半世紀、日本が世界のモデルケースとなるために大切なことは何か。山積する内憂外患をいかにして乗り越えていけばよいか。櫻井よしこ氏と中西輝政氏の対談を通じて考察したい。
国家基本問題研究所理事長
櫻井よしこ
さくらい・よしこ
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業後、「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局勤務。日本テレビニュースキャスターなどを経て、現在はフリージャーナリスト。平成19年に国家基本問題研究所を設立し、理事長に就任。23年正論大賞受賞。24年インターネット配信の「言論テレビ」創設、若い世代への情報発信に取り組む。著書多数。最新刊に『暴虐国家 習近平の中国』(共著/ワック)。
京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。平成9年山本七平賞・毎日出版文化賞受賞。14年正論大賞受賞。著書多数。近刊に『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』(ウェッジ)。