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1,300年の歴史を持つ大峯修験道。柳澤眞悟師は、記録に残る限りこの歴史の中で初めて大峯山千日回峰という苛酷な修行を満行した行満である。柳澤師の特筆すべきは、百日回峰行を2回満行後、自身の心境に納得せずさらに厳しい千日回峰行に挑むという、妥協を許さぬ求道心である。この度、弊社より『積徳のすすめ』を上梓した比叡山十二年籠山行満行者・宮本祖豊師と共に、これまでの修行人生や修行を通して得た人生の知恵を語り合っていただいた。
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大峯金峯山回峰大行満
柳澤眞悟
昭和23年長野県生まれ。家業の農業を経て25歳で金峯山修験道・金峯山寺の門を叩き当時の管領・五條順教師に師事。昭和50年から2度にわたり大峯金峯山百日回峰行を満行。59年には8年をかけて千日回峰行、同年秋に四無行を満行する。現在、金峯山修験本宗総本山金峯山寺長﨟、金峯山寺塔頭成就院住職、北野修験道場行蔵院住職。
比叡山十二年籠山行満行者
宮本祖豊
昭和35年北海道生まれ。59年出家得度。平成9年好相行満行。21年比叡山で最も厳しい修行の一つである十二年籠山行満行を果たす(戦後6人目)。比叡山延暦寺円龍院住職、比叡山延暦寺居士林所長などを経て現在は観明院住職、叡山文庫文庫長を務める。著書に『覚悟の力』、最新刊に『積徳のすすめ』(共に致知出版社)。