柔道家として前人未踏の戦績を重ね、引退後も国の枠を超えて柔道界の発展に尽力し続けてきた山下泰裕氏。3年前(2023年)には不慮の事故で大怪我を負うも、奇跡的に復帰を果たし、些かも衰えることのない闘志をもって、なおも柔の道を歩み続けている。人生の大きな転機を迎えたいま、山下氏の胸に去来するもの。そして柔の道を一筋に歩み続けて見えてきたものは何か。復帰後、初めての表舞台となったフィロソフィ経営実践塾(旧盛和塾横浜)での講演をここに紹介する。
この記事は約16分でお読みいただけます
全日本柔道連盟名誉会長
山下泰裕
やました・やすひろ
昭和32年熊本県生まれ。小学4年で柔道を始め、全日本選手権大会9連覇、ロサンゼルス五輪無差別級金メダル、対外国人選手無敗、公式戦203勝の戦績を上げる。60年現役引退。その後、柔道教育ソリダリティー理事長、全日本柔道連盟会長、日本オリンピック委員会(JOC)会長などを務めた。著書に『背負い続ける力』(新潮社)など、共著に『武士道とともに生きる』(角川書店)などがある。