戦争や失明など様々な困難を乗り越え、実に33年の歳月をかけて『大漢和辞典』全13巻を完成させた漢学者・諸橋轍次博士。漢字の母国・中国でも類のない前人未到の大事業といってよい。諸橋轍次記念館館長として、その顕彰に尽力してきた前館長・嘉代隆一氏に、諸橋博士が『大漢和辞典』の編纂にかけた執念の歩みを語っていただいた。
【写真 Ⓒ諸橋轍次記念館】
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諸橋轍次
もろはし・てつじ
明治16(1883)年~昭和57(1982)年。新潟県出身。東京高等師範学校卒業。東京文理科大、國學院大、大東文化学院の教授、都留文科大学長などを歴任。また静嘉堂文庫長、宮内省御用掛を務めた。昭和のはじめから『大漢和辞典』の編纂にあたり昭和35年全13巻を完成させた。昭和40年文化勲章。
諸橋轍次記念館前館長
嘉代隆一
かしろ・りゅういち
昭和28年新潟県生まれ。三条市役所勤務を経て平成28年から8年間諸橋轍次記念館館長・顧問として館の運営や博士を顕彰する「諸橋轍次記念 漢字文化理解力検定」や「諸橋轍次博士記念漢詩大会」などに取り組む。