昨秋、我が国に光をもたらすニュースが飛び込んできた。2人の日本人によるノーベル賞同時受賞の快挙である。坂口志文氏は、制御性T細胞の発見で生理学・医学賞を受賞。これにより様々な難病治療の道が開かれることが期待されている。一方の北川進氏は、多孔性金属錯体の開発で化学賞を受賞。行き詰まりを見せる資源やエネルギー、環境などの問題解決に繋がるという。人類の未来に大きく貢献する業績はいかにして実現したのか。偉業を成し遂げた2人の人間力の源泉に迫る。
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大阪大学特別栄誉教授
坂口志文
さかぐち・しもん
昭和26年滋賀県生まれ。51年京都大学医学部医学科卒業。同大学院医学研究科入学。52年愛知県がんセンター研究所実験病理部門研修生。58年京都大学医学系研究科博士号取得。同年より渡米し、ジョンズ・ホプキンス大学客員研究員等を務める。平成4年帰国。京都大学再生医科学研究所所長などを経て、23年大阪大学免疫学フロンティア研究センター実験免疫学教授。現在は同大学特別栄誉教授。令和7年ノーベル生理学・医学賞受賞。
京都大学副学長
北川 進
きたがわ・すすむ
昭和26年京都府生まれ。49年京都大学工学部石油化学科卒業。54年同大学院工学研究科博士課程修了。近畿大学理工学部助手。その後同大学理工学部助教授、東京都立大学理学部教授を経て、平成10年京都大学大学院工学研究科教授。さらに同大学高等研究院物質─細胞統合システム拠点 拠点長などを経て、現在は、同大学理事、副学長、高等研究院特別教授。28年日本学士院賞。令和7年ノーベル化学賞受賞。
ノーベル賞授賞式から一夜明け、授与されたメダルを手に 撮影に応じる北川氏と坂口氏 ©時事