昔、一人の青年が松下幸之助氏に質問した。
「経営者にとって大事なことは何ですか」
「それは運が強いことです」
その答えに飽き足らなかったのだろう、青年はさらに質問した。
「では運を強くするにはどうすればいいですか」
「それは徳を積むことです」
当意即妙の問答は、松下氏が常に運と徳について考えていた人であったことを物語っている。
この話は以前にも本欄で取り上げたことがあるが、大事な話と思うので、改めて紹介した。
松下氏にこの質問をしたのは30代の田口佳史氏である。この程、弊社より出版した『人生の指南書・四書五経の名言を読む』にこの話が出ている。