「虻にとっては朝顔だけで、私という人間は全く眼中になかったわけである。そういう虻に対し、私は何か親近を覚え、愉しい気分になった」志賀直哉『朝顔』——私たちは皆、大自然に生かされている存在です。ともすればその真実を忘れがちになりますが、忙しい合間にも時間を見つけ、小さな草花や出来事に意識を向けることでいろいろな発見があります。志賀直哉の短編小説『朝顔』を通して、そのことを味わってみましょう。
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