長くトップ棋士として活躍すると共に、千葉県柏市で将棋センター・子供将棋教室を運営し、多くのプロ棋士を育ててきた将棋界の名伯楽・石田和雄氏、77歳。現在に至る道のりは逆境の連続だったという石田氏に、人生の山坂の中から掴み取った人育ての要諦、自らの運命をひらいていく心の持ち方を語っていただいた。
将棋棋士九段
石田和雄
いしだ・かずお
昭和22年愛知県生まれ。42年プロ棋士としてデビュー。以後トップ棋士として長く活躍し、平成24年に現役引退。また、解説者としても高い人気を得、現役時代から千葉県柏市で将棋センターを経営。特に子供たちの育成に力を注ぎ、藤井聡太氏の連勝記録を止めた佐々木勇気八段や高見泰地七段など、多くのプロ棋士を育ててきた。著書に『棋士という生き方』(イースト新書)などがある。