ニューヨークやパリなど世界の舞台で活躍を続け、日本を代表するデザイナーであるコシノジュンコさん。人気ラーメン店「一風堂」をはじめ、ラーメン業界に革新を巻き起こしてきた力の源ホールディングス社長の河原成美氏。分野は違えど、共に道なき道を切り開いてきたお二人に、仕事を通じて得た人生の妙諦、何歳になっても溌剌として生きるヒントを語り合っていただいた。
デザイナー
コシノジュンコ
大阪府岸和田生まれ。1960年代より数々のグループサウンズの衣装で活躍。日本万国博覧会(大阪万博1970)にて生活産業館、ペプシコーラ館、タカラ館の3パビリオンのユニフォームをデザイン。1978年から22年間、パリコレクションに参加。1985年北京での中国最大のショウをきっかけに、ニューヨーク(メトロポリタン美術館)、ベトナム、キューバ、ポーランド、ミャンマーなどでファッションの枠を超えた日本文化を発信するショウを開催してきた。DRUM TAOの舞台衣装や琉球海炎祭、花火のデザインも手掛ける。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会文化・教育委員、2025年国際博覧会誘致特使。2017年文化功労者。文化庁 「日本博」企画委員。TBSラジオ「コシノジュンコMASACA」(毎週日曜17時~)放送中。
河原氏から紹介を受け、コシノさんが手掛けたTAOの衣装
力の源ホールディングス社長、博多一風堂創業者
河原成美
かわはら・しげみ
1952年福岡県生まれ。1979年にレストランバー「アフター・ザ・レイン」を開店。1985年「女性が集まる、おしゃれでかっこいいラーメン店」というコンセプトで「博多 一風堂」をオープン。1997年TVチャンピオンの「全国ラーメン職人選手権」優勝後、3連覇達成。ニューヨークを皮切りに世界各国に店舗を展開(2019年3月末現在国内外合わせて266店舗)。2010年全米の「TOP 10 Restaurants」(Yelp)で1位を獲得。2003年から小学生を対象にラーメンや餃子の作り方を教える「出前授業」にも取り組み、その数は700校を超える。『「7つの習慣」と「一風堂」』(PHP研究所)など著書多数。