2020年9月号
特集
人間を磨く
インタビュー②
  • 一般社団法人開華GPE代表理事村松大輔

自分発振で人生を開く

思いは実現する、人は自分が考えた通りの人生を歩むとは、古来数多の先賢によって説かれてきた教えである。近年、こうした真理が科学的に実証されつつあるという。量子力学の知見に基づく独自の教育法をもとに、塾やセミナーで多くの人の可能性を開いている村松大輔氏に、苦悩を乗り越えて掴んだ心のあり方についてお話しいただいた。

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塞いだ可能性をほぐして、開く

——村松さんの主宰される学習塾「開華かいか」では、ユニークな指導法で子供たちの可能性を開いていらっしゃるそうですね。

吉田松陰しょういん松下村塾しょうかそんじゅくのような寺子屋をやりたい、という思いで始めた塾なんです。心の本質に火をければ、子供たちはどんどん成長していくので、一般教科の指導に加えて、メンタルのあり方や生き方、自分自身への言葉がけなどを通じた脳力開発にも力を入れているんです。2013年に地元の群馬県で立ち上げて、これまで約800人の子と向き合ってきました。
例えば、小学1年で入ってきて、何を教えても「分かんない、分かんない」って弱音をいていた女の子がいます。心の奥の素直な部分に「大丈夫、できるから!」「すごいじゃん!」ってポジティブな言葉をかけ続けたら、1年くらいでどんどんできるようになって、おまけに卓球で全国大会に出場するまでになったんですよ。

——勉強でもスポーツでも力を発揮し始めたのですね。

成績を上げることだけでなく、その子がイキイキと人生を切り開いていくことを目標にしているんです。
ですからうちでは数学の模試で偏差値84.9を出した子もいれば、空手の県大会で優勝したり、フェンシングの日本代表に選ばれたりした子もいます。
私は空手を25年以上やってきたので、気とかエネルギーの流れに敏感なんですけど、ダメの烙印らくいんを押された子のふさいでいるところを見つけて、ほぐしてあげるのが大好きなんです。詰まっていたところが開けば、どの子もすぐに伸び始めます。楽しいですよ、そばで見てると(笑)。とてもやりがいがあります。
最近は、つちかってきたノウハウがお母様方や企業様でも評判を呼んで、いまは東京にも事務所を構えて社会人向けのセミナーも開催しているんです。

——塾だけに限定されるノウハウではないのですね。

2019年岡山から参加してくださった女性は、離婚の悲しみからお酒におぼれ、睡眠薬の助けを借りて眠る毎日を送っておられました。ところがセミナーで号泣された後にすっごく素敵な笑顔があふれてきて、その晩から薬が不要でお酒も楽しく飲めるようになったんです。いまは立派に立ち直られて、充実した毎日を送っていらっしゃいますよ。

一般社団法人開華GPE代表理事

村松大輔

むらまつ・だいすけ

昭和50年群馬県生まれ。平成10年東京大学工学部を卒業し、父親の経営する会社に勤務。25年脳力開発塾「開華」設立。量子力学をベースに「自分発振」による脳力開発を提唱。現在は企業向けのセミナー等でも活躍。著書に『「自分発振」で願いをかなえる方法』(サンマーク出版)『人生を悦びに変える波動とエネルギーのレシピ:大ホリスティック医学×量子力学的自分発振』(共著、あすか書院)など。