比叡山の「三大地獄」と呼ばれる行の1つに横川元三大師堂の看経行がある。深夜から日課勤行を始めなければ1日のお勤めが終わらないほどの様々な修法と読誦を3年間、行じるものだ。この看経行を遂業された髙山良彦師に、そのご体験を語っていただいた。師がそこで摑んだ世界とはどのようなものだったのか。
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比叡山延暦寺一山・戒光院住職
髙山良彦
たかやま・りょうげん
昭和44年福岡県生まれ。県立修猷館高等学校卒業。同志社大学商学部卒業後仏門に入り、平成9年叡山学院専修科を卒業。13年三年籠山行遂業し、戒光院住職を拝命。24年比叡山横川元三大師堂当執事となり、3年間の看経行を27年遂業した。