2016年6月号
特集
関を越える

関を越える

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関。「かん」とも「せき」とも読む。「出入りを取り締まる門」と辞書にはある。

江戸時代、国境に関所を設け、人や物の往来を取り締まった。通行手形がなければ関所を越えて他国へ行くことは許されなかった。容易に通過できない関所を難関といった。

人生にも関所がある。

「人生はしばしば出合わねばならぬ関所を幾つも通り抜ける旅路である」とは安岡正篤師の言葉である。関所を越えることで人は人生に新しい世界を開いていくのである。