2019年5月号
特集
枠を破る
インタビュー②
  • アースホールディングス社長國分利治

自分の基準を高め続ければ
組織は伸びる

店舗数245店、社員数約3,000人。業界有数の規模を誇る美容サロンを運営するアースホールディングス。高校卒業後に未知の美容業へ身を投じ、同社を創業した國分利治氏は、いかにして破格の躍進を続けてきたのか。これまでの足跡を交え、体験を通じて掴んだ成功の秘訣をお話しいただいた。

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社員数1,000人育てたオーナーは100人

——國分さんは、ご自身の創業された美容サロン「アース」を全国で展開なさっているそうですね。

去年、ちょうど創業30周年の節目を迎えましてね。いまはグループ全体で245店、社員がだいたい3,000人くらいいます。

——大変な規模ですね。

美容室というと、個人で小さく営業して、自分の代で終わるところが9割っていわれているんですよ。でも僕は、せっかく出会った人たちと長く一緒にビジネスをやっていきたくて、フランチャイズでお店を増やしていくことにしたんです。昔でいう暖簾のれん分けですね。まずアースで店長を経験してもらって、お店を管理する能力をきちんと身につけた人をフランチャイズのオーナーにしていく。いまではそのオーナー数も100人を超えました。僕は一番とか100人とか1,000人とか、分かりやすい数字がすごく好きなんですけど(笑)、30年で100人の経営者を育ててきたことはとても感慨深いですね。

100人ともなると、僕が直接育てたオーナーを子供とすれば、孫やひ孫までいるんです。僕はいま60歳ですけど、次のオーナーが大体50代、さらに40代、30代がいて、いま一番若いオーナーが24歳です。そういう流れをつくってきたことは、組織のジェネレーションギャップを埋める上でとても役立っていましてね。僕と24歳のオーナーではつながりを持ちにくいんですけど、すぐ上の30代のオーナーだったら密にいろんな意見交換ができて、それが組織に波及していく。これをずっと回していけば、100年続く企業になれるんじゃないかと思うんです。

——あぁ、100年続く企業に。

次の展望は、オーナー200人、日本一をテーマにやっていきたいと思っています。いまの売上高が180億円で、これが450億円になれば日本一なんですけど、そのためにはオーナーもいまの2倍は必要です。ただ、無理やり増やすとゆがみが生まれますから、自分が生きているうちにできればいいかなと思っています。

アースホールディングス社長

國分利治

こくぶん・としはる

昭和33年福島県生まれ。高校卒業後、新宿の美容室に就職し、5年後に17店舗を管理するマネジャーとなる。30歳で独立し、葛飾区でヘアサロンEARTH1号店をオープン。平成5年アメリカ美容サロン視察を転機に、大型店舗展開へ切り替え業績を伸ばす。同時にフランチャイズシステムを採用し、現在はオーナー102名、スタッフ数約3,000名、全国に245店舗を展開中。著書に『地道力 新版』(PHP研究所)がある。