2014年12月、戦後最年長の41歳でプロ棋士になった人がいる。今泉健司氏である。夢を叶えるまでの歩みは自己との闘いの連続だったというが、氏はいかにして勝利を掴んだのか。その七転八倒の軌跡を通じて、情熱を燃やして生きることの意義をお話しいただいた。
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棋士四段
今泉健司
いまいずみ・けんじ
昭和48年愛知県生まれ、広島県育ち。62年14歳で奨励会に入会。平成11年26歳の時に年齢制限のため奨励会を三段で退会。19年33歳で三段リーグ編入試験に合格し、奨励会へ復帰するも、2年後に再び奨励会を退会。その後は、広島県福山市の介護施設で職を得て、26年まで介護ヘルパーとして働く。同年12月8日プロ編入試験合格。41歳でプロ入りするのは戦後最年長。