人口過密の東京においてさえ、近隣住民に愛されてきた街の書店が次々と姿を消す昨今。読書の入り口となる書店文化が危機に瀕している。一方、京都に根を張りつつ、この10年で直営店を2倍に増やしているのが大垣書店だ。経営難に喘ぐ地方書店の再建にも取り組む大垣守弘会長に、活路を伺った。
大垣書店会長
大垣守弘
おおがき・もりひろ
昭和34年京都府生まれ。57年立命館大学卒業後、祖父が創業した大垣書店に入社。平成12年社長。令和3年より会長、グループ代表取締役。平成23年に書店12法人で構成する㈱大田丸を設立、社長に就く。