「この鼻血が祖父の死から受けた私の心の痛みを私に教えた」川端康成『葬式の名人』─ノーベル文学賞受賞作家である川端康成には、文豪という華やかさとは別に、幼少期からの悲しみを生涯抱き続けるという人間としての孤独な一面がありました。実体験に基づく『葬式の名人』は、作者の孤独感がひしひしと伝わってくる作品です。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本で初めてエニアグラムを紹介したことで知られる。著書に『幸せになるキーワード』(致知出版社)『9つの性格』(PHP研究所)など。最新刊に本連載の感動的な話をまとめた『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』(致知出版社)。