12年籠山行という難行を戦後初めて満行した泰門庵住職・堀澤祖門氏。舞台やテレビで活躍する一方、仏道修行や仏像彫刻を通して道を求め続ける俳優・滝田栄氏。様々な実践を通して社会の一隅を照らし続けてきたお二人の歩みから、志を抱いて一途に人生を生き切ることの意義を教えられる。
泰門庵住職
堀澤祖門
ほりさわ・そもん
昭和4年新潟県生まれ。25年京都大学を中退して得度受戒。39年十二年籠山行を戦後初めて達成。平成12年叡山学院院長、14年天台座主への登竜門「戸津説法」の説法師を務める。25年三千院門跡門主。令和3年より現職。著書に『君は仏、私も仏』(恒文社)『求道遍歴』(法藏館)『枠を破る』(春秋社)など。
俳優
滝田 栄
たきた・さかえ
昭和25年千葉県生まれ。中央大学在学中に演劇と出合い、文学座演劇研究所から劇団四季を経て独立。58年のNHK大河ドラマ『徳川家康』で主演。『草燃える』『なっちゃんの写真館』などのテレビドラマでも活躍。62年に始まった舞台『レ・ミゼラブル』は初演から14年間主役を演じ続ける。料理番組『料理バンザイ!』の司会は57年から20年間務めた。40代で仏像制作を始め、仏教の研究、講演活動なども続けている。