来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて新国立競技場の建設が進んでいる。その設計に携わったのが日本を代表する建築家の一人・隈研吾氏である。一方の栗山英樹氏は2016年、監督として北海道日本ハムファイターズを日本一に導いた他、大谷翔平はじめ有力選手を育てた実績を持つ。華やかな経歴のお二人だが、これまでの半生は決して順風満帆ではなかった。お二人は様々な逆境の中でどのように自らを処し、道をひらいてきたのだろうか。その実体験を通して誰にも共通する運と徳の法則を知ることができる。
掲載しているパースは新国立競技場の完成予想イメージであり、実際のものと異なる場合があります。植栽は完成後、約10年後の姿を想定しています©大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体
建築家
隈 研吾
くま・けんご
昭和29年神奈川県生まれ。54年東京大学建築学科大学院修了、60年コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員。平成2年隈研吾建築都市設計事務所設立。21年から今日まで東京大学教授を務める。代表作に、栃木県那珂川町の馬頭広重美術館、東京の根津美術館など。建設中の新国立競技場の設計にも携わる。著書に『負ける建築』(岩波書店)『建築家、走る』(新潮文庫)など多数。
北海道日本ハムファイターズ監督
栗山英樹
くりやま・ひでき
昭和36年東京都生まれ。59年東京学芸大学卒業後、ヤクルトスワローズに入団。平成元年ゴールデン・クラブ賞受賞。翌年現役を引退し野球解説者として活動。16年白鷗大学助教授に就任。24年北海道日本ハムファイターズ監督に就任、同年チームをリーグ優勝に導き、28年には日本一に導く。同年正力松太郎賞などを受賞。著書に『栗山魂』(河出文庫)『育てる力』(宝島社)など。