青森・秋田の両県にまたがり、四季の美しい自然が人を魅了する国立公園 十和田湖。しかしここはかつて、魚は棲めないと信じられた未開の湖であった。その根強い迷信と闘い、22年をかけて養魚業を大成させた人物、それが和井内貞行である。地元秋田県鹿角市で顕彰を担う田中忠美氏に、努力に生きた先人の足跡を伺った。
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鹿角市先人顕彰館館長
田中忠美
たなか・ただよし
昭和31年秋田県生まれ。54年大学卒業後、主に鹿角市内の小中学校で37年にわたって教諭、教頭、校長などを務め、その中で積極的に鹿角市縁の偉人・先人の紹介にも取り組む。平成29年退職、令和2年より現職。