全身の筋肉が徐々に失われていく難病を患った小澤綾子さん。原因不明の脊髄炎で下半身が動かなくなった中嶋涼子さん。共に車椅子が必要な身となっても前進し続ける二人の活動が、見る者の心を動かし、様々な場で渦を巻き起こしている。その笑顔の奥に秘められた思い、乗り越えてきた苦悩、そして二人が目指すバリアフリーな社会についてお話しいただいた。
会社員、歌手
小澤綾子
おざわ・あやこ
昭和57年千葉県生まれ。20歳の時に難病・筋ジストロフィーと診断される。平成18年明治大学経営学部卒業後、日本IBM入社。働きながら、音楽活動と講演を通して「いま」を生きる大切さを全国に伝えている。2025関西万博応援ソングを歌うバンドのメンバーに参加中、東京コレクションモデル、ドリームプランプレゼンテーション世界大会感動大賞受賞。著書に詩集絵本『10年前の君へ 筋ジストロフィーと生きる』(百年書房)がある。
車椅子インフルエンサー
中嶋涼子
なかじま・りょうこ
昭和61年東京都生まれ。小学3年の冬、突然歩けなくなり、横断性脊髄炎と診断される。高校卒業後に渡米、平成23年南カリフォルニア大学映画学部卒業。帰国後、通訳、翻訳の仕事を経て、28年FOXネットワークス入社。29年退職後はユーチューブチャンネル「中嶋涼子の車椅子ですがなにか?!」の運営などを通じ、障碍者の思いを発信する車椅子インフルエンサーとして活動中。