仏道に身を投じて70余年。卒寿を迎えてなお禅の指導に勤しみ、人々に御仏の尊い教えを説き続ける窪田慈雲老師。「積善の家に余慶あり」の金言にも通じる仏教の神髄、因果論についてご自身の修行体験を交えて紐解いていただき、困難な時代、憂い多き人生を力強く生き抜く心得を伝授していただいた。
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代々木上原禅堂師家
窪田慈雲
くぼた・じうん
昭和7年東京生まれ。17歳の時に安谷白雲老師と初相見し、44年受戒。47年に大事了畢の証明、慈雲軒の軒号を授かる。白雲老師遷化後は山田耕雲老師に師事し、嗣法を経て平成元年に三宝教団第三世管長就任。16年退任後は、代々木上原禅道場や経営者向けの坐禅会で指導。著書に『道元禅師の心』『心に甦る「趙州録」』(共に春秋社)などがある。