妊娠をしながらの乳がん治療。苦難の道のりを迷うことなく突き進んだ清水奈緒さんは、息子を出産した112日後に、29歳という若さで天国へと旅立った。夫で元読売テレビキャスターの清水健氏は現在、がん撲滅のための講演活動に注力している。清水氏が語ったシングルファーザーとしての奮闘、活動に懸ける思い――。
フリーキャスター、清水健基金代表理事
清水健
しみず・けん
昭和51年大阪府生まれ。中央大学文学部社会学科卒。平成13年読売テレビに入社。21年から夕方の報道番組「かんさい情報ネットten.」を担当し、「シミケン」の愛称で親しまれる。25年スタイリストの奈緒さんと結婚。翌年長男が誕生。その112日後に奈緒さんが亡くなる。28年一般社団法人清水健基金を設立し、代表理事に。29年読売テレビを退社し、子育てをしながら全国で講演活動を行っている。著書に『112日間のママ』『笑顔のママと僕と息子の973日間』(共に小学館)がある。