生化学や栄養学の研究を通じて健康長寿の秘訣を探るのみならず、その成果を自ら実践し証明してきた女子栄養大学副学長の香川靖雄氏、93歳。いまなお現役で働き続ける氏に、これまでの歩みを交えつつ、人生百年時代を溌溂として生き切る生活習慣、〝精神の栄養学〟についてお話しいただいた。
女子栄養大学副学長
香川靖雄
かがわ・やすお
昭和7年東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、聖路加国際病院、東京大学医学部助手、信州大学医学教授、米国コーネル大学客員教授、自治医科大学教授、女子栄養大学大学院教授を歴任。現在、自治医科大学名誉教授、女子栄養大学副学長。平成8年紫綬褒章、18年瑞宝中綬章受章。『老化と生活習慣』(岩波書店)『香川靖雄教授のやさしい栄養学』『92歳、栄養学者。ただの長生きではありません!』(共に女子栄養大学出版部)など著書多数。