幼少期から実父と継母による壮絶な虐待を受け、中学2年生で保護されるまでの間、2度も命を落としかけ、一度は自ら命を絶とうとした島田妙子さん。現在は過去の辛い経験を基に、児童虐待防止活動に取り組み、被害者を救うことはもちろん、加害者の心のケアにも力を注いでいる。そんな島田さんに今日に至るまでの足跡を赤裸々に語っていただいた。
「加害者となってしまう人をも救いたい」との思いを込め全国各地で年間100回以上講演を行う」
児童虐待防止機構オレンジCAPO理事長
島田妙子
しまだ・たえこ
昭和47年兵庫県生まれ。4歳の頃、両親の離婚で兄2人と児童養護施設に入所。7歳の時に父の再婚で家庭に復帰したが、継母と実父による壮絶な虐待が始まり、2度も命を落としかけ、中学1年生の頃には自殺未遂も経験。中学2年生で虐待が発覚し、養護施設へ。中学卒業後は独立し、住み込みで働く。平成22年、次兄が白血病で亡くなると、次兄の思いを引き継ぎ、児童虐待防止への活動を開始。著書に自伝の『e love smile1・2』(パレード)と『虐待の淵を生き抜いて』(朝日新聞出版)がある。