創業した松下電器産業(現・パナソニック)を一代で世界的企業にまで育て上げた松下幸之助。その苦難多き94年の生涯はまさに精進の歩みそのものであったといえよう。共に松下幸之助の謦咳に接し、その教えの伝道に力を尽くしているのが志ネットワーク「青年塾」代表の上甲 晃氏と「中塾」代表の中 博氏である。二人が縦横に語り合う、松下幸之助に学んだ人生・経営発展の要諦、いまこそ取り戻したい日本人の仕事観。
志ネットワーク「青年塾」代表
上甲 晃
じょうこう・あきら
昭和16年大阪府生まれ。40年京都大学卒業と同時に、松下電器産業(現・パナソニック)入社。広報、電子レンジ販売などを担当し、56年松下政経塾に出向。理事・塾頭、常務理事・副塾長を歴任。平成8年松下電器産業を退職、志ネットワーク社を設立。翌年、青年塾を創設。著書に『志のみ持参』『志を教える』『志を継ぐ』など、近著に『松下幸之助に学んだ人生で大事なこと』(いずれも致知出版社)。
「中塾」代表
中 博
なか・ひろし
昭和20年大阪府生まれ。44年京都大学経済学部卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)入社。本社企画室、関西経済連合会へ主任研究員として出向。その後、ビジネス情報誌「THE 21」創刊編集長を経て独立。廣済堂出版代表取締役などを歴任。その間、経営者塾「中塾」設立。著書に『雨が降れば傘をさす』(アチーブメント出版)がある。