北宋時代の中国に生きた司馬 光は、18年の歳月をかけて1,000年にも及ぶ歴史書を編纂した。これが『資治通鑑』である。「至誠の権化」とも称された司馬 光が本書に盛り込んだ味わい深い代表的な名言・卓論を、安岡教学の研究者もある荒井 桂氏に紐解いていただく。そこから見えてくるのは、人として生きる上での大切原理原則である。
郷学研修所 安岡正篤記念館副理事長兼所長
荒井 桂
あらい・かつら
昭和10年埼玉県生まれ。東京教育大学文学部卒業(東洋史学専攻)。以来40年間、埼玉県で高校教育、教育行政に従事。平成5年から10年まで埼玉県教育長。在任中、国の教育課程審議会委員並びに経済審議会特別委員等を歴任。16年6月以来現職。安岡教学を次世代に伝える活動に従事。著書に『山鹿素行「中朝事実」を読む』『「小學」を読む』『安岡教学の淵源』『安岡正篤「光明蔵」を読む』『大人のための「論語」入門(伊與田覺氏との共著)』(いずれも致知出版社)など。