誰もが日本一を目指して鎬を削る中、勝利の栄冠に輝くチームに共通するものはあるのだろうか。
今年(2023年)1月、共に初の栄光を掴んだチームがある。駒澤大学陸上競技部は歴代5校目、悲願の大学駅伝3冠を達成。岡山学芸館高校サッカー部は岡山県勢として初の全国制覇。それぞれ指導に当たった大八木弘明氏と高原良明氏に、日本一への軌跡、人生を貫くものを語っていただいた。
駒澤大学陸上競技部総監督
大八木弘明
おおやぎ・ひろあき
昭和33年福島県生まれ。52年高校卒業後、小森印刷(現・小森コーポレーション)入社。58年24歳で駒澤大学夜間部に進学。3度の箱根駅伝出場(2度の区間賞)を果たす。平成7年駒澤大学陸上競技部コーチに就任。14年助監督、16年監督に就任。令和3年箱根駅伝で13年ぶり7度目の優勝に輝く。令和4年度の大学3大駅伝で3冠達成。5年3月監督を勇退し総監督へ。コーチ時代も含め「大学3大駅伝」で通算27回優勝に導いた。著書に『必ずできる、もっとできる。』(青春出版社)など。
岡山学芸館高等学校サッカー部監督
高原良明
たかはら・よしあき
昭和54年福岡県生まれ。東海大学3年次に総理大臣杯優勝。卒業後、岡山国体を見据えた強化選手に選ばれ、Jリーグ加盟前のファジアーノ岡山でプレー。平成15年現役を続ける傍ら、岡山学芸館高校サッカー部コーチに就任。20年現役を引退し、22年同部監督に就任。24年初めてインターハイに出場。令和4年度の全国高校サッカー選手権大会にて初優勝を掴む。