ここに、人々を驚かせ、世界に貢献する技術を開発してきた2人の科学者がいる。幼き日にものづくりに目覚め、数々の発明でロボット工学の世界的権威となった金出武雄氏。失明という境遇を発想の源として、移動や情報における視覚障碍者の不自由を解消へと近づけてきた浅川智恵子さん。互いに啓発し合う師弟である両人の考え方・生き方に、夢を現実にする秘訣を探る。
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カーネギーメロン大学創始者記念全学教授
金出武雄
かなで・たけお
昭和20年兵庫県生まれ。京都大学工学部電子工学科、同大学大学院博士課程修了。同大学助教授を経て55年カーネギーメロン大学に招聘される。平成4~13年同大学ロボティクス研究所所長。米国国家研究評議会航空エンジニアリング委員会委員、NASA先端技術諮問委員などを歴任。アメリカ工学アカデミー特別会員。26年京都賞、令和元年文化功労者ほか受賞多数。著書に『独創はひらめかない』(日本経済新聞出版)がある。
日本科学未来館館長
浅川智恵子
あさかわ・ちえこ
大阪府出身。11歳の時の事故が原因で14歳で失明。昭和60年日本IBM東京基礎研究所に入社。平成16年東京大学工学系研究科先端学際工学専攻にて博士(工学)取得。21年IBMフェロー。25年紫綬褒章受章。26年米カーネギーメロン大学IBM特別功労教授を兼務。令和元年全米発明家殿堂入り。3年4月日本科学未来館館長就任。8年4月より慶應義塾大学理工学研究科特任教授。著書に『見えないから、気づく』(ハヤカワ新書)がある。
日本科学未来館内のブースに向かって AIスーツケースで歩行する金出氏