天理よろづ相談所病院で副院長を務めた今中孝信氏は約50年前、全国に先駆けて総合医療を導入した立役者の一人である。人間の心身を一つと捉える氏の考えの根底には、信仰に基づく独自の人間観があった。今中氏の考えに共鳴するという村上和雄氏と共にこれからの医療や私たちの生き方について対談していただいた。
筑波大学名誉教授・村上和雄氏(左)/天理よろづ相談所病院元副院長・今中孝信氏
筑波大学名誉教授
村上和雄
むらかみ・かずお
昭和11年奈良県生まれ。38年京都大学大学院博士課程修了。53年筑波大学教授。平成8年日本学士院賞受賞。11年より現職。23年瑞宝中綬章受章。著書に『スイッチ・オンの生き方』『人を幸せにする魂と遺伝子の法則』『君のやる気スイッチをONにする遺伝子の話』(いずれも致知出版社)など多数。
天理よろづ相談所病院元副院長
今中孝信
いまなか・たかのぶ
昭和11年兵庫県生まれ。36年大阪大学医学部卒業。同大学医学部第二内科助手を経て天理よろづ相談所病院に勤務。59年同病院総合診療教育部長、平成5年同病院副院長。12年に定年退職後はボランティア活動として「医療よろず相談」を続ける一方、滋賀県にある福祉施設「近江ふるさと会」附属の高齢者問題研究所所長として月2回、職員の事例検討会の司会を務める。著書に『健康に生き健康に病み健康に死ぬ』(天理教道友社)『死をみとる1週間(総合診療ブックス)』(医学書院)など。