大阪の地で20年以上にわたってホームレス支援に携わってきた石黒大圓氏。その原点には愛する妻子との辛い別れ、不思議なご縁の導きがあったという。人生の山坂を乗り越え、自らの天命を見出した石黒氏に、これまでの壮絶な歩みと、善きことを積み重ね、幸せに近づく要諦を語っていただいた。
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扇町公園炊き出しの会代表
石黒大圓
いしぐろ・だいえん
昭和22年奈良県生まれ。大阪で育ち、45年大学卒業、家業のセーター卸問屋を継ぐ。平成元年に次男を、9年に妻を失う。11年「オヤジ狩り」に遭う。様々な悲しみと苦難を経て、13年釜ヶ崎の炊き出し活動に参加したことをきっかけにホームレス支援に携わる。現在は「扇町公園炊き出しの会」代表を務める。著書に『妻子の死からホームレス支援へ』(アートヴィレッジ/アマゾンなどネット注文か書店取り寄せのみ)がある。