1881年、時計の輸入販売と修理業として創業され、時代の流れに即応しつつ飛躍的発展を遂げたセイコーグループ。十代目社長で現在は代表取締役会長CEOとしてグループを率いる服部真二氏もまた、不採算事業会社の立て直しなど様々な改革をしながら、その伝統と歴史を引き継いできた一人である。同社の伝統と革新の歴史から見えてくる経営や生き方のヒントについて、服部氏の高校・大学の同期であり、コンサルタントとして多くの中小企業の百年企業づくりを支援し続けるTOMAコンサルタンツグループ会長の藤間秋男氏にお聞きいただいた。
セイコーグループ会長
服部真二
はっとり・しんじ
昭和28年東京都生まれ。慶應義塾高校、慶應義塾大学経済学部を卒業。昭和50年に三菱商事に入社。59年に精工舎(現セイコータイムクリエーション)入社。平成15年にセイコーウオッチ社長に就任。22年にセイコーホールディングス(現セイコーグループ)社長に就任。24年に代表取締役会長兼グループ最高経営責任者(CEO)に就任。29年には一般財団法人服部真二文化・スポーツ財団を設立し、世界に挑戦する音楽家とアスリートに服部真二賞を授与している。令和5年春の叙勲において旭日中綬章を受章。
TOMAコンサルタンツグループ会長
藤間秋男
とうま・あきお
昭和27年東京都生まれ。慶應義塾高等学校、慶應義塾大学商学部卒業後、大手監査法人勤務を経て、130年続く藤間司法書士事務所の新創業として社員数ゼロで、57年藤間公認会計士税理士事務所を開設。 平成24年分社化し、 TOMA 税理士法人、TOMA社会保険労務士法人などを母体とする200名のコンサルティングファームを構築。 創業35周年を機に会長に就任。その後TOMA100年企業創りコンサルタンツを設立。著書に『永続企業の創り方 10ヶ条』(平成出版)『中小企業の「事業承継」はじめに読む本』(すばる舎)『社員を喜ばせる経営』(現代書林)『100年残したい日本の会社』(扶桑社)など多数。