「パッション」、この言葉は主に「情熱」という意味で使われるが、語源であるラテン語には「受難」、つまり困難を受けるとの意味もあるという。共に世界で活躍する和紙デザイナーの堀木エリ子氏と指揮者の西本智実氏が語り合う、一道に懸ける情熱、困難への向き合い方、そして仕事を通じて掴んだ成功の要諦――。
和紙デザイナー、堀木エリコ&アソシエイツ社長
堀木エリ子
ほりき・えりこ
昭和37年京都府生まれ。高校卒業後、住友銀行(現・三井住友銀行)入行。62年呉服問屋に入社し、和紙事業部「SHIMUS」を設立。平成12年独立し、(株)堀木エリ子&アソシエイツ設立。和紙インテリアアートの企画・制作から施工までを手掛ける。近年の作品は東京ミッドタウン、成田国際空港第1ターミナルのアートワークの他、バカラとのコラボレーションによるシャンデリア、舞台美術等。著書に『挑戦のススメ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
指揮者、イルミナートフィル芸術監督
西本智実
にしもと・ともみ
昭和45年大阪府生まれ。イルミナートフィル芸術監督。名門ロシア国立交響楽団、旧レニングラード国立歌劇場で指揮者ポストを外国人で初めて歴任。各国を代表するオーケストラ、名門歌劇場、国際音楽祭など約30か国から招聘。平成30年イルミナートフィル中国主要都市8公演を成功に導いた。「出光音楽賞」「国家戦略担当大臣感謝状」他受賞多数。ヴァチカン音楽財団より「名誉賞」を最年少で授与、「広州大劇院名誉芸術家」称号授与。