文部科学省が平成19年から実施している全国学力テストで、開始以来トップクラスの成績を収め続けている秋田県。中でも人口僅か2,500人余りの東成瀬村の成績が特に高いといわれている。民間の塾がない豪雪地帯で、特別な教材を用いずにいかに子供たちのやる気を引き出してきたのか。その独立独歩の歩みを東成瀬村教育長の鶴飼 孝氏に伺った(写真:全校児童の将来の夢を掲示した「夢の木」)。
この記事は約12分でお読みいただけます
秋田県東成瀬村教育長
鶴飼 孝
つるかい・たかし
昭和19年秋田県生まれ。秋田大学教育学部英語科卒業後、18年間秋田県内で中学校教諭として働く。平成元年45歳からは行政機関に入り、秋田県教育庁義務教育課長、教育センター長を歴任。平成18年62歳の時に東成瀬村の教育長に就任。