「〝今、お母さんに起こされて迎ひに来たんですよ〟とUさんは何の不思議もなささうに答へた。Kさんは慄つとした」志賀直哉『焚火』——人生では不思議としかいいようのない出来事が起きます。志賀直哉の『焚火』はまさにそのことをテーマにした小説です。じっくりと味わうことで、いくつもの大切な生き方のヒントが見えてきます。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介し、各地でワークショップなどを行う。著書に『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』『幸せになるキーワード』(ともに致知出版社)『世界でたったひとりの自分を大切にする 聖心会シスターが贈る大きな愛のことば』(文響社)など。