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人間各自、その心の底には一個の天真を宿している——国民教育の師父・森 信三師の言である。人は皆、天からその人だけの真実を授かってこの世に生まれてくる、という。その天真を発揮して生きることこそ、人間の花を咲かせることに他ならない。片や日本料理、片やテニス、それぞれの道で花を咲かせてきた道場六三郎氏と松岡修造氏が語り合う、人間の花を咲かせる生き方とは。
銀座ろくさん亭主人
道場六三郎
みちば・ろくさぶろう
昭和6年石川県生まれ。25年単身上京し、銀座の日本料理店「くろかべ」で料理人としての第一歩を踏み出す。その後、神戸「六甲花壇」、金沢「白雲楼」でそれぞれ修業を重ね、34年「赤坂常盤家」でチーフとなる。46年銀座「ろくさん亭」を開店。平成5年より放送を開始したフジテレビ「料理の鉄人」では、初代「和の鉄人」として27勝3敗1引き分けの輝かしい成績を収める。12年銀座に「懐食みちば」を開店。17年厚生労働省より卓越技能賞「現代の名工」受賞。19年旭日小綬章受章。著書に『「一本立ちできる男」はここが違う』(新講社)など多数。
スポーツキャスター
松岡修造
まつおか・しゅうぞう
昭和42年東京都生まれ。10歳から本格的にテニスを始め、慶應義塾高等学校2年生の時にテニスの名門校である福岡県の柳川高等学校に編入。その後、単身フロリダ州へ渡り、61年プロに転向。怪我に苦しみながらも、平成4年6月にはシングルス世界ランキング46位(自己最高)に。7年にはウィンブルドンで日本人男子として62年ぶりとなるベスト8に進出。10年現役を卒業。現在はジュニアの育成とテニス界の発展のために力を尽くす一方、スポーツキャスターなど、メディアでも幅広く活躍している。著書に『挫折を愛する』(角川書店)など多数。